保険の外交員さんとの一度限りの浮気

僕が新入社員で社員研修を本社でうけているときの話です。
昼休みなどは、仲の良いグループで食事にいったりしていたのですが、その日は保険の外交員の人が話をしたいというので、保険の外交員の人と二人で近くのファミレスに行きました。
見たところ、年齢もそんなに変わらずとても明るくはきはきとした女の子で、正直タイプでした。

学生のころも彼女はいましたが、卒業する前にわかれて数か月寂しかったので、お昼を誘われたときに少し期待していたことは確かです。
だけど、最初はそのような感情は表に出さず、まじめに保険のことを聞いていました。

一通り説明が終わって、コーヒーを飲んで少し世間話をしていたときに、「一回付き合ってくれたら保険に入りますよ」と冗談半分、だけど半分は少し期待して言ってみました。
もしも、こんなきれいな子が彼女になってくれたらいいなと思って、うっかりでた冗談です。

だけど、彼女はその言葉を聞いて笑った後、「別にいいですよ。私も好みだったので」と答えてくれたのです。
寂しかった僕は、社内研修が終わったあと18時に待ち合わせることにしました。
こんな簡単に恋人ができてすごくラッキーだなと浮かれていました。

だけど、本当に恋人になりたいのか、もしかしたら契約欲しさだけならいやだなと思い、僕は書類にサインをして渡してから、映画を見て食事をしました。
契約欲しさだけなら書類を渡した瞬間に、ほかに用事ができたとか適当なことをいって帰るだろうと思ったからです。
しかし、彼女は楽しそうにホテルまで付き合ってくれました。

また週末に会いたいと言うと、それは難しいといってきたので、いつなら会えるの?と聞きました。
そうすると、彼女は家庭があるからこれっきりにしたいといってきました。
僕は何をいっているのか最初わかりませんでした。
てっきり恋人になれたと思っていたのに、僕は家庭のある女性と寝て、知らなかったとはいえ浮気、不倫をしてしまったのです。

少しとまどいながら話を聞くと、今月契約がとれないと解雇されることや、苦しい生活を忘れて昔のような恋人気分を味わいたかったと言っていました。
僕が彼女を一時でも楽しい気分にさせられたか、彼女の言っていることが全部本心なのかはわかりませんが、一回きりの浮気、誰もしらない浮気、一夜限りの出来事として僕も納得し彼女とは駅で別れました。
未練もありませんし、彼女の幸せをただ祈るだけですが、時折、彼女のきれいな姿とかわいらしい笑顔を今でも思い出します。